マネーフォワード クラウド会計への仕訳の登録を、AIツールのClaude Code:Anthropic が提供するAIツール。指示すると、ファイルの読み取りやプログラムの実行などの作業を代わりに行う。に任せています。書類をフォルダに入れて「処理して」と指示すると、API:外部のプログラムから、会計ソフトのデータを読み書きするための仕組み。を通して仕訳が登録されます。
乗り換えの経緯と結果は、弥生会計からマネーフォワード クラウド会計に乗り換えた記事に書きました。この記事では、その仕組みの中身をまとめます。扱う書類、勘定科目の決め方、二重登録の防ぎ方、確認と修正のやり方です。
扱っている書類は4種類
フォルダに入れている書類は、次の4種類です。
| 書類 | フォルダに入れる形 |
|---|---|
| 請求書・領収書 | メールで届いたPDFはそのまま。紙はスキャナーかスマホで撮って、PDFか画像にする |
| カードと預金の明細 | CSV。マネーフォワードの連携に対応していない口座・カードの分だけ |
| 販売管理ソフトの取引明細 | 販売管理ソフトから書き出したCSV。月ごとにまとめて仕訳にする |
連携に対応している口座とカードは、マネーフォワードの連携機能で明細を取り込んでいます。CSVで処理するのは、連携できないものだけです。
書類をフォルダに入れて、Claude Codeに「処理して」と指示する
処理を始めるのは自分です。書類をフォルダに入れたら、Claude Codeを起動して「請求書フォルダを処理して」のように指示します。
- 1(人の確認)書類をフォルダに入れ、Claude Code に「処理して」と指示
- 2過去の仕訳を API で読み、勘定科目を合わせる
- 3同じ日付・金額の仕訳がないか確認してから登録
- 4(人の確認)マネーフォワードの画面で確認
- 5(人の確認)直すところは Claude Code に日本語で伝える
書類ごとのプロンプトは、CLAUDE.md に書いておく
請求書、領収書、明細のCSVでは、書類から読み取る項目も、仕訳にするときの決まりも違います。そのため、書類の種類ごとにプロンプト(AIへの指示文)を用意しています。
プロンプトは、Claude Codeが起動時に読み込む設定ファイルのCLAUDE.mdに書いています。毎回の指示が「請求書フォルダを処理して」の一言で済むのは、このためです。
マネーフォワードとは、自作のスクリプトでつないでいる
マネーフォワードのAPIの認証情報を取得し、APIを呼ぶスクリプトをPythonで書きました。Claude Codeは、このスクリプトを実行して仕訳を読み書きします。Pythonを覚えた経緯は、Excelを独学した記事に書きました。
マネーフォワードは、2026年3月からMCP:AIツールが、外部のサービスを直接操作するための共通の仕組み。サーバーも全プランで提供しています。MCPサーバーを使えば、スクリプトを用意しなくても、Claude CodeからAIが直接仕訳を登録できます。
勘定科目は、過去の仕訳に合わせる
プロンプトに書いている内容の中心は、勘定科目の決め方です。
決め方は、過去の仕訳に合わせることです。Claude CodeがAPIで過去の仕訳を読み、同じ取引先・同じ内容の仕訳と同じ勘定科目にします。対応表を別に作って管理する必要はありません。
初めての取引先や、初めての内容の取引には、合わせる仕訳がありません。この場合はAIに候補を出させて、自分で決めています。
二重登録を防ぐため、登録前に同じ日付・金額の仕訳を確認させる
同じ書類を2回処理すると、同じ仕訳が2つ登録されてしまいます。これを防ぐため、登録する前に、同じ日付・金額の仕訳がないかをAPIで確認させています。
登録後はマネーフォワードの画面で確認し、修正はClaude Codeに頼む
登録された仕訳は、マネーフォワードの画面で確認します。金額と勘定科目は、必ず自分の目で見ています。今のところ、確認の段階で仕訳の誤りが見つかったことはありません。
仕訳を直すのは、誤りがあったときではなく、勘定科目の考え方を変えたときや、摘要を整えたいときです。Claude Codeに「9月3日の〇〇の仕訳を通信費に直して」のように日本語で伝えると、該当する仕訳をAPIで探して直します。
私はMaxプランで、学習に使わせない設定にしています。プランごとの違いは、乗り換えの記事に書きました。
作ってすぐに使えるようになり、困っていることは特にない
この仕組みは、作ってすぐに使えるようになりました。今のところ、うまくいかないことや、手間がかかっていることは特にありません。
作業時間の変化は、乗り換えの記事に書いたとおりです。1日かかっていた仕訳の登録が、1時間ほどで終わることもあります。
向いている会社、向いていない会社
向いているのは、書類の枚数が多い会社です。枚数が多いほど、減らせる入力とチェックの作業も多くなります。
プログラムに抵抗があっても、問題ありません。スクリプトで詰まったところは、AIに聞けば解決します。
向いていないのは、会社の方針で、書類をAIに渡せない場合です。
APIは全プランで使えます。まだマネーフォワードを使っていない場合は、マネーフォワード クラウド会計の無料トライアルで、APIにつなげるところまで試してから決めるのが確実です。
おわりに
仕訳の登録は、書類をフォルダに入れて一言指示するだけの作業になりました。確認と修正も、日本語で頼めば済みます。
今後も、同じやり方で自動化できる作業を増やしていきます。