会計ソフトの乗り換えで気になるのは、移したデータが今のソフトと合うか、毎日の入力や修正が今までどおり回るか、の2点です。どちらも、機能の一覧や比較表を読むだけでは判断できません。

マネーフォワード クラウド会計には、1か月の無料トライアルがあります。法人が乗り換えを検討するときに、この1か月で自分のデータを使って確かめておくことを、順にまとめました。内容は2026年10月時点の公式サイトとサポートページで確認しています。

無料トライアルは1か月。終わっても自動で有料にはならない

トライアルの期間は、使い始めた日から翌月の同じ日までです。法人の場合は、上位のビジネスプランにあたる機能を試せます。対象は、過去に有料で契約したことがない事業者で、1つの事業者につき1回です。

期間が終わっても、自動で有料の契約に切り替わることはありません。契約しないまま終わった事業者は「無償利用状態」になり、トライアル中に登録したデータはそのまま残ります。この状態でも、仕訳帳や総勘定元帳、残高試算表、決算書を画面で見て、PDFで出力できます。一方、仕訳の登録は1会計年度に50件までで、CSVの出力や、連携した口座・カードの明細の手動取得はできません。

試す前に、今の会計ソフトから出しておく3つのデータ

書き出しておくのは、次の3つです。

  • 勘定科目と補助科目の一覧
  • 開始残高がわかるもの(貸借対照表か残高試算表)
  • 仕訳のデータ(税区分が入ったもの)

トライアルを始める前に用意しておけば、1か月をまるごと確認に使えます。

取り込めるのは、弥生会計、freee、勘定奉行、JDL、PCAのデータと、Excelで作ったデータです。弥生会計からは、上の3つをいずれも取り込めます。

無料トライアルの1か月で確かめる流れ。準備:1 今の会計ソフトからデータを書き出す、2 マネーフォワードに取り込む。自分の目で確かめる:3 残高が今のソフトと合うか、4 いつもの作業が回るか、5 契約しても同じように使えるか。

取り込んだあと、試算表の残高が今のソフトと合うか

データを取り込んだら、残高試算表の期末残高を今の会計ソフトと見比べます。合わないときは、勘定科目の区分ごとに見ていくと、ずれた場所を絞り込めます。

決算期の途中までのデータを取り込んだときは、試算表の表示期間を、取り込んだ期間に合わせてから見比べます。3月決算の会社が4月から9月までの仕訳を取り込んだなら、表示期間も4月から9月にします。

消費税の額は、マネーフォワードが自動で計算するため、今のソフトと端数がずれることがあります。ずれた額は、期末に調整の仕訳を入れて合わせます。

使っている銀行口座やカードが、連携できるか

マネーフォワードでは、銀行口座やクレジットカードの明細を自動で取り込み、仕訳の候補にできます。乗り換えたあとの入力の手間は、この連携が使えるかどうかで大きく変わります。

連携できるかどうかは、「連携サービス」の画面で確かめられます。法人口座は、検索欄に【法人】と金融機関名を入れて探します。対応している金融機関は、公式の一覧でも確認できます。トライアル中に口座をつないで、明細が取り込まれるところまで見ておきます。

毎日の入力と修正が、今の作業に合うか

データが正しく移っても、毎日の入力や修正がやりにくければ、切り替えたあとの負担になります。トライアル中に、普段の作業をひととおり試しておきます。仕訳の入力、日付や科目の修正、元帳での取引の検索です。

クラウド:ソフトを自分のPCにインストールせず、インターネット経由でブラウザから使う形式。の会計ソフトは、画面の切り替えや読み込みで少し待つことがあります。待ち時間は、ネット環境やPCの性能で変わります。

操作になじめるかどうかは、自分の環境で触ってみないとわかりません。マネーフォワード クラウド会計の無料トライアルで、いつもの作業を一度通してから決めるのが確実です。

試した機能が、契約するプランに入っているか

トライアルで使えるのはビジネスプランの機能なので、下位の「ひとり法人プラン」「スモールビジネスプラン」では、使える人数や機能が限られます。

プラン利用できる人数(会計)主な違い
ひとり法人1名仕訳は1会計年度に500件まで。部門は2つまで
スモールビジネス3名部門は2つまで
ビジネス3名(追加できる)部門の数に制限がない。振込データの作成などが使える

※2026年10月時点の公式の料金ページから、会計に関わる違いの一部を抜き出しました。

トライアル中に使って便利だった機能が、契約するプランにも入っているかは、公式の料金ページで確かめておきます。料金もそこで確認できます。

顧問の税理士と、データを共有できるか

顧問の税理士にデータを見てもらうには、マネーフォワードに税理士を招待します。招待できるのは、有料のプランを契約している事業者です。税理士がマネーフォワードの公認メンバーでなければ、招待した分が従量課金の対象になります。

税理士の事務所によって、使い慣れた会計ソフトは違います。切り替えを決める前に、マネーフォワードに対応しているかを顧問の税理士に聞いておくと、切り替えたあとのやり取りがそのまま続けられます。

今のうちにトライアルで確かめておくとよい状況

当てはまるものは、マネーフォワード クラウド会計の無料トライアルで、自分のデータを使って確かめられます。合わなければ、契約せずに終えられます。料金は自動ではかからず、取り込んだデータも残ります。

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マネーフォワード クラウド会計

1か月の無料トライアルあり。弥生会計、freeeなど他社の会計ソフトからデータを移す手順が用意されています。
公式サイトで詳しく見る

おわりに

無料トライアルの1か月は、機能を眺める期間ではなく、自分のデータで切り替え後の作業を一度通してみる期間として使えます。

弥生会計から乗り換えた経緯と結果は、乗り換えの記事に書いています。乗り換えたあと、AIで仕訳を登録している仕組みは、Claude Codeとマネーフォワードの記事にまとめました。